Fusion360 を習得するもっとも近道は?

とにかく使ってみる。

 え?なにそれ?

そんな意見が聞こえそうですが、自分の経験から説明させていただきますと、覚えようといろいろ調べ、そのサンプルを実際にやってみてもなかなか使えるレベルに到達できません。

 ところが、仕事でつかわなければいけない状況になると、悪戦苦闘しているうちに自然と・・・

 「自然と」つかえるようになっていることが多いのです。

とりあえず「できること」で単純なところから

 JW-CADもPC98の時代から利用はしていましたが使えるようにはまったくなりませんでした。

 線を引くとか寸法を入れる程度はなんとか。それ以上はどうしいいかまったくわからなかったのです。

 でも仕事となると、まず図面の図形など寸法をしりたくていろいろな寸法を測っていました。

 そして次は、その寸法を測った線(それは柱や壁からの距離が知りたい)から1000ミリ離れた線が欲しい。それをどうやればいいのか。

 この繰り返しを何十、何百、何千とくりかえして、一つ、二つとできるようになるのです。もちろん、検索してYouTubeやHPサイトでサンプルを見つつ実際にやってみてコマンドの使い方をおぼえたら、実際に作画する。

 この「思い描く図形を作画する」の作業を経験してのみ習得が出来たという経験です。

使いたいコマンドの操作方法を調べる

 線分を引くコマンドがあればまず、線分を引く方法を確認して実際にやってみます。

垂直な長さ1000ミリの線が描けた。

普通ですと、ここで線が描けた!でおわってしまいます。大切なのはここからなのです。

その発想は「描いた線を修正する」なのです。つねに「修正」または変更する方法を思いつくだけ実際に描いみるのです。

  1. 長さを延長・短縮できるか。(別の図形を利用して延長・短縮・削除ができる)
  2. 角度を変えることが出来るか。
  3. COPYして別の線を追加できるか。
  4. 描いた線に直行する線または、任意の角度で交差する線を描けるか。
  5. 交差する二つの線をもう一つの線で切断(その位置から先を消去する)できるか。
  6. 平行線を描けるか。
  7. その線分の長さ、角度を測れるか。

単純ですが、この程度のことがわからず躓くことが多いのです。これを直線・四角形・円のコマンドで描いた図形で1~7ができるようになると、おおむね初心者卒業といえるかもしれません。

Fusion360でまず覚えることは?

以外に盲点なのですが、CAD図を描く=どのような図形を描く。というイメージを常に持っておく。

それから、同時に一番簡単なことを、確実に実現する(描写する)ということです。

・スケッチ=モデリングの基本図面というべき図面作成を行うモード

・ソリッドモデリング=モデリングの基本となる手法で、基本中の基本なので一番初めはこのモードの習得に全力を尽くす

・サーフェイス=ポリゴンモデルともいわれる、面のデータを変形させることでモデリングを行う方法

Fusion360は、モードが豊富でそれぞれ特徴があります。

そして、かなり重要なとなのですが、それぞれのモードは途中で「切り替え」ることが出来るということです。ここはとても重要なポイントです。

しかしながら、初期段階では、基本のモデリングであるソリッドの図形を作成し、その変形手段(修正手段)を片っ端から試していくことが重要です。たとえば、スケッチで四角形を作って、押し出しで立方体をつくれば、角の面取りや、立方体の面を傾けて、台形をつくってみる方法などを研究していくことで「コマンド」操作を習得していく要領が大切です。

このしつこい作業こそが、あらゆるグラフィックソフト系の習得(学ぶことのすべてに共通する手法)への近道です。

今日は概略のみお話させて頂いております。次回以降の実践編で「しつこい」学び方をご説明いたします。